たのしめたら、それは最強。
頑張って!と、よろしくお願いします。を日本人はよく使うけれど、何を頑張るんだか、何がよろしくなのか。大して意味もなく使う。
ピアノだと、人前で演奏する時、練習する時も ”頑張って”と声をかける。
ドイツ語だと頑張ってという表現はない。そのかわり、ステージに立つ前も、練習する時も
”たのしんで”(Viel Spassフィール・シュパース)と言う。
これを留学して初めて聞いたとき驚いた。
日本で練習は、長くつらい修行のようなものであって、”たのしむ”なんて考えはなかった。誰もそんな、”たのしんで”なんてポジティブな言葉なんてかけてくれはしなかった。
でも確かに、緊張している時、何か大変な事をする時ほど少しでも”たのしむ”ようにしないと、余計に力んでしまって良いパフォーマンスは出来ない。
一生懸命やるという事は、怖い顔して歯を食いしばって鼻息荒く頑張るだけではない。
どうせやるなら、たのしまないと。でも、努力していないと、いざという時、たのしめない。
努力の中に”たのしみ”を見つけられたら、それは最強。
頑張っている、と相手に感じさせるパフォーマンスは美しくない。と、この”たのしんで”という言葉を通して知った