結婚とピアノ

ピアニストにとって、ピアノを弾くことは人生そのもの。大げさではなくて本当に。

だって、3歳とか4歳から始めてずっとずっと、それこそ人生が終わる時まで、弾いている。。

なので、演奏というのはすごく個人的な出来事に左右されると思う。


どんなに楽しい曲でも、私生活が楽しくなければ、なんとなくどんよりとした演奏になるだろうし、暗い曲でも、人生が充実していれば、ただ暗いだけではなくて、救いのある演奏になると思う。

私は結婚してからピアノを弾いてみて、自分でもびっくりしたのは、すごく楽に演奏できるようになったこと。

結婚する前は、すごく肩ひじ張って、頑張って演奏してたんだな。。。と。

それは、先生にも指摘されてたし、自分でも悪い癖であると分かっていたので、色々と体の使い方、呼吸法も学んで改善するように努力して、良くなってきていたのだけれど、もう一歩のところでなかなか改善できないでいた。

でも、結婚したら、あれ?なんでこんなに楽に自然と弾けるようになったの?みたいな。。。

この私の演奏の変化は、私の演奏を何十年も見続け、聴き続けてきた私の母親もびっくりしていた。

でも、こういう変化が起きるのは、続けてきたからこそであると思う。

続けるってことはやっぱり無駄ではないんだな。。と実感。